Make×Claude API連携で完全自動化する設定手順を初心者向けに解説
「Makeって名前は聞いたことあるけど、何をどう設定すればいいか全然わからない」
「AIと自動化ツールを組み合わせたいのに、全体の設計がイメージできない」
「設定が難しそうで、結局何もできないまま時間が過ぎていく……」
そんな悩みを持っているあなたに、この記事はぴったりです。Make×Claude APIの連携設定から、実際に自動化が動き出すまでの手順を、初心者でも迷わないレベルで解説します。
結論から言うと、MakeのHTTPモジュールを使えば、プログラミング知識ゼロでもClaudeのAI機能をワークフローに組み込めます。設定自体は30分もあれば完了します。
Make×Claude連携
- 01.MakeとClaudeの役割分担と、連携の全体像がわかる
- 02.Claude APIキーの取得からMake設定完了までの具体的な手順がわかる
- 03.自動化で実現できる時短・収益効果と、失敗しやすいポイントがわかる
MakeとClaudeは「役割が違う」から最強コンビになれる
Makeがやること:自動化の「配管工事」
Make(メイク)は、アプリとアプリをつなぐノーコード自動化ツールです。「ノーコード」とは、プログラムを書かずにマウス操作だけで設定できる、という意味です。
たとえば「Google Sheetsに新しい行が追加されたら、自動でメールを送る」「フォームに入力があったら、Notionに保存する」といった仕組みを、視覚的に作れます。Makeはいわば、異なるサービス同士をつなぐ「配管」を作るツールです。
Make公式の情報によると、3,000以上のアプリと連携でき、月9ドルのCoreプランで10,000オペレーション(自動化の実行回数)が使えます。無料プランでも月1,000オペレーションまで試せるので、まずゼロ円から始められます。
Claudeがやること:自動化の「頭脳」
Claude(クロード)は、Anthropicが開発したAIです。文章を書いたり、要約したり、分類したりといった「考える」作業が得意です。
ただ、ClaudeはそれだけではGoogle SheetsやWordPressと直接つながることはできません。そこでMakeが「配管役」として間に入ることで、Claudeの頭脳を自動化フローの中に組み込めるわけです。
つまり、自動化の「動き」はMakeが担い、「考え」はClaudeが担う。この分業こそが最強コンビの正体です。
連携の全体像をざっくり理解する
Make×Claude連携の基本的な流れはシンプルです。
- トリガー(きっかけ):Google Sheetsへの入力、フォーム送信、RSS更新など
- Claude処理:MakeがClaude APIにテキストを送り、AIが文章を生成・要約・分類する
- アウトプット:WordPressへの下書き投稿、Gmail送信、Notion保存など
この3段構成を一度作れば、あとは勝手に動き続けます。ズルいくらいに自動で仕事が進む、という感覚がここから生まれます。
Claude API連携の設定手順:ここで躓く人が多い
STEP1:Claude APIキーを取得する
Claude APIキー取得からMake設定完了まで
5 STEPS
- 01
Anthropicコンソールにアクセスする
console.anthropic.comにアクセスし、アカウントを作成します。メールアドレスとパスワードだけで登録できます。
- 02
APIキーを発行する
ログイン後、左メニューの「API Keys」から「Create Key」をクリックします。キー名は「Make連携用」など、わかりやすい名前をつけましょう。発行後は必ずコピーして安全な場所に保存してください。一度しか表示されません。
- 03
Makeで新規シナリオを作成する
make.comにログインし、「Create a new scenario」をクリックします。「シナリオ(Scenario)」とは、Makeにおける1つの自動化フローのことです。
- 04
HTTPモジュールを追加してClaude APIに接続する
シナリオ編集画面で「+」をクリックし、「HTTP」→「Make an API Key Auth request」を選びます。URLに「https://api.anthropic.com/v1/messages」と入力し、ヘッダーにAPIキーを設定します(詳細は次のセクションで解説)。
- 05
テスト送信で動作確認する
設定後、「Run once」ボタンで動作確認します。Claudeから応答が返ってきたら設定完了です。
STEP2:HTTPモジュールの詳細設定
ここが最大の山場です。Make公式ガイドに沿って、以下のように設定してください。
- URL:https://api.anthropic.com/v1/messages
- Method(メソッド):POST (データを「送る」操作を意味します)
- Headers(ヘッダー):以下の2つを追加します
- x-api-key:取得したAPIキーを貼り付ける
- anthropic-version:2023-06-01
- content-type:application/json
- Body type:Raw
- Content type:JSON(application/json)
Body(ボディ)の中身は以下のJSON形式で記述します。
- model:claude-3-5-sonnet-20241022 (最新モデルを使うのがおすすめ)
- max_tokens:1024 (生成する文字数の上限。増やすと長い文章も出力できます)
- messages:ユーザーからの質問やプロンプト(指示文)を入れる配列
プロンプト(Claudeへの指示文)には、前のモジュールから受け取ったデータを動的にマッピング(割り当て)できます。これがMakeの強みです。
STEP3:Claudeの応答をその後のモジュールに渡す
HTTPモジュールがClaudeから受け取ったJSON形式の応答は、そのままでは使えません。「Parse JSON」モジュール(JSONを読める形に変換するモジュール)を追加して、テキスト部分だけを抽出します。
抽出した文章は、次のモジュールで自由に使えます。WordPressに送れば記事の下書きになりますし、Gmailに送れば自動メール、Notionに送ればアイデア保存として活用できます。
初心者が最初に作るべき「3つの定番ワークフロー」
ワークフロー①:キーワード入力→記事下書き自動生成
これが最も試しやすい入門ワークフローです。Google Sheetsに書いたキーワードをトリガーにして、Claudeが記事の見出し案や本文下書きを生成し、WordPressに自動投稿します。
ブログアフィリエイトやSEOコンテンツを量産したい人に、特に効果が見込めます。手動で記事1本書くのに2〜3時間かかっていたとすると、この仕組みを使えば下書き生成までの作業時間を大幅に削減できると想定できます。
ワークフロー②:RSS→要約→X(旧Twitter)自動投稿
業界ニュースのRSSフィードを監視して、新着記事をClaudeが自動要約し、X(旧Twitter)に投稿するワークフローです。SNSの発信頻度を維持しながら、手作業の時間を削減できます。
Makeには「RSS」モジュールと「X(Twitter)」モジュールが標準で用意されているので、HTTPモジュールでClaude APIを挟むだけで完成します。
ワークフロー③:フォーム入力→AI整形→Notion保存
問い合わせフォームやアンケートフォームの回答をClaudeが整形・分類し、Notionのデータベースに自動保存するワークフローです。問い合わせ対応の一次仕分けなどに活用できます。
この3つの共通点は「入力元と出力先がシンプル」なこと。初心者が最初に作るワークフローとして、自動化の基本的な考え方を身につけるのにも最適です。
手動で作業していた場合
- 記事下書き1本あたり2〜3時間
- SNS投稿毎日15〜30分の作業
- 問い合わせ仕分け件ごとに手動確認
自動化後の見込み効果
- 記事下書きトリガー後に数分で自動生成
- SNS投稿設定後は無人で継続投稿
- 問い合わせ仕分けAIが自動分類してNotionへ
競合記事が教えてくれない「プロンプト設計」が品質を決める
Makeで変数を使ったプロンプトを作る
Make×Claude連携の設定手順を解説した記事は増えてきました。でも、多くの記事が触れていない重要なポイントがあります。それがプロンプト(Claudeへの指示文)の設計です。
HTTPモジュールのBodyに書くプロンプトは、固定テキストだけでなく、前のモジュールから受け取った変数を埋め込めます。たとえば「{{1.keyword}}というキーワードで、SEOを意識した記事の見出しを5つ提案してください」という形で、Google Sheetsから読み込んだキーワードを動的に差し込めるわけです。
この変数埋め込みを使いこなすことで、1つのシナリオで何十・何百のバリエーションに対応できます。これがMakeを「神ツール」と呼びたくなる理由の一つです。
System promptを使ってClaudeのキャラを固定する
Claude APIには「system」フィールドという、AIの役割や口調を事前に設定できる機能があります。(「あなたはSEOに詳しいブロガーです」といった指示を冒頭に入れるイメージです)
これをMakeのHTTP設定のBodyに組み込んでおくことで、毎回同じトーン・品質の文章をClaudeに生成させられます。自動化の品質を安定させるために、ぜひ活用してください。
つまずきやすいポイントと対処法
設定作業でよくある失敗と対処法をまとめます。
- APIキーのエラー:ヘッダー名「x-api-key」のスペルミスが最も多いです。コピペで設定しましょう。
- 応答が返ってこない:max_tokensの値が小さすぎると途中で切れます。最初は1024以上に設定するのがおすすめです。
- Claudeの出力品質がバラバラ:プロンプトに「〇〇文字以内で」「箇条書きで」など出力形式の指定を入れると安定します。
- Makeのオペレーション(実行回数)が予想以上に増える:無駄な分岐や多段処理はコスト増につながります。Make公式の情報によると、各モジュールの実行が1オペレーションとしてカウントされるため、シンプルな設計を心がけましょう。
- 誤投稿・誤送信が怖い:最初は「下書き保存」や「Slackへの通知」を最終ステップにして、人間が確認してから公開する承認フローを挟むと安全です。
この記事のまとめ
- MakeとClaudeは役割が違う。Makeが「自動化の配管」、Claudeが「AIの頭脳」として連携することで、ノーコードでAI自動化フローが作れる。
- 連携の核心はMakeのHTTPモジュール。APIキーをヘッダーに設定し、JSON形式でプロンプトを送るだけで、プログラミングなしにClaudeを呼び出せる。
- プロンプト設計と変数の活用が品質と効率を決める。固定テキストだけでなく、前のモジュールからの変数を埋め込むことで、1つのシナリオが何十パターンにも対応できる。
まず今日やること:console.anthropic.comにアクセスしてアカウントを作成し、APIキーを1つ発行してみてください。それだけで、今日のうちに「連携の準備」が整います。
DEEP DIVEもっと詳しい設定手順はnoteで公開中 →noteへ
よくある質問
Q1:Make無料プランでもClaude APIと連携できますか?
A1:はい、できます。Make無料プランは月1,000オペレーションまで使えます。ただしClaude API自体は使用量に応じた従量課金のため、Anthropic側の費用は別途かかります。
Q2:HTTPモジュール以外にClaudeと連携する方法はありますか?
A2:Make公式にAnthropicのコネクションが用意されている場合もありますが、現状はHTTPモジュールを使う方法が最も確実で柔軟性も高いためおすすめです。
Q3:Claude APIの料金はどのくらいかかりますか?
A3:モデルや使用量によって異なりますが、Claude 3.5 Sonnetは入出力トークン数に応じた従量課金です。最初は少量テストで確認しながら運用するのが安心です。
Make×Claude連携は、HTTPモジュールとAPIキー設定だけで、プログラミングゼロでAI自動化が実現できる。
- MakeがフロートリガーとアプリA-B間の橋渡しを担い、ClaudeがAI生成の頭脳を担う
- 設定はAPIキー取得・HTTPモジュール設定・テスト実行の3段階で完結する
- プロンプトへの変数埋め込みと承認フローの設計で、品質と安全性を両立できる
難しく考えなくて大丈夫です。
まず一歩踏み出せば、あとはAIが助けてくれます。
ズルいくらい、うまくいく。