MakeとClaude APIを連携させる初期設定と自動化シナリオの作り方
「MakeとClaude APIを連携させたいけど、どこから手をつければいいか全然わからない…」
「AIと自動化ツールを組み合わせて収益化できると聞いたけど、全体の設計が見えない」
「設定が難しそうで、結局使わないまま時間だけが過ぎている」
この記事を読めば、MakeとClaude APIの初期設定から、実際に動く自動化シナリオの作り方までが一通りわかります。
結論から言うと、MakeはノーコードでClaude APIと連携でき、APIキーを登録してHTTPモジュールを設定するだけで自動化が動き始めます。プログラミングは一切不要です。
Make×Claude自動化
- 01.MakeでClaude APIに接続するための初期設定手順
- 02.実際に動く自動化シナリオの具体的な作り方
- 03.時短・収益化につながる活用パターンと注意点
MakeとClaude APIを連携させる前に知っておくこと
Makeとは何か――自動化の「配管工」
Make(旧Integromat)は、複数のアプリやサービスをノーコード(プログラミング不要)でつなぐ自動化ツールです。ざっくり言うと、「AのアプリでこうなったらBのアプリでこうする」という流れを画面上の図で組める仕組みです。
Zapierと似ていますが、AutomationAtlasの2026年比較によると、同じ処理量でZapierの約10倍のコスト効率があるとされています。副業の自動化ツールとして選ぶなら、Makeは最初の1本として最適です。
Claude APIとは何か――AIの「思考エンジン」
Claude APIは、Anthropicが提供するAI(Claude)をプログラムから呼び出せる接続口(インターフェース)です。チャット画面ではなく、外部ツールからClaudeに文章生成・要約・分類などを依頼できます。
Makeとの役割分担はシンプルです。「自動化の流れを作るのがMake、文章を考えて生成するのがClaude」。この2つを組み合わせると、情報を集めてAIが処理して自動で出力する仕組みが作れます。
全体の流れを先にイメージする
設定に入る前に、自動化の全体像を頭に入れておきましょう。基本的な構造は以下の3ブロックです。
- トリガー(きっかけ):Google SheetsやGmailなど、何かが起きたら動く
- AI処理(考える):Claude APIが文章を生成・要約・分類する
- 出力(届ける):WordPressへ投稿・Slackへ通知・Notionへ保存など
この3ブロックを意識しながら設定を進めると、迷いが格段に減ります。
MakeとClaude APIの初期設定手順
Claude APIキーを取得する
まず、AnthropicのコンソールページでAPIキー(特別なパスワードのようなもの)を発行します。手順は以下の通りです。
Claude APIキーの取得手順
4 STEPS
- 01
Anthropicコンソールにアクセス
console.anthropic.comにアクセスし、アカウントを作成またはログインします。
- 02
「API Keys」メニューを開く
左メニューの「API Keys」をクリックし、「Create Key」ボタンを押します。
- 03
キー名を入力して発行
わかりやすい名前(例:make-automation)を入力して作成します。表示されたキーは必ずコピーして保存してください。画面を閉じると再表示できません。
- 04
課金設定を確認する
APIは従量課金(使った分だけ課金)です。「Billing」メニューでクレジットカードを登録し、利用上限(月額予算)を設定しておくと安心です。
MakeでHTTPモジュールを使ってClaudeに接続する
MakeにはClaude専用のモジュールが現時点では存在しないため、「HTTP」モジュール(任意のAPIにリクエストを送る汎用モジュール)を使います。これが競合記事の多くで省かれているポイントです。
設定に必要な情報は以下の3つです。
- エンドポイントURL:https://api.anthropic.com/v1/messages
- リクエストメソッド:POST
- ヘッダー:x-api-key(APIキー)、anthropic-version(2023-06-01)、content-type(application/json)
MakeでHTTPモジュールを設定する手順
5 STEPS
- 01
Makeでシナリオを新規作成
make.comにログインし、「Create a new scenario」をクリックします。最初のモジュールとしてトリガー(例:Google Sheets「Watch Rows」)を追加します。
- 02
HTTPモジュールを追加
「+」ボタンで次のモジュールを追加し、検索欄に「HTTP」と入力。「Make a request」を選択します。
- 03
URLとメソッドを設定
URLに「https://api.anthropic.com/v1/messages」を入力し、メソッドを「POST」に変更します。
- 04
ヘッダーとボディを設定
Headersに「x-api-key」+APIキー、「anthropic-version」+「2023-06-01」、「content-type」+「application/json」を追加。Body TypeをRawにし、Content TypeをJSONにします。ボディには送りたいプロンプト(AIへの指示文)をJSON形式で記述します。
- 05
テスト実行して動作確認
「Run once」でテスト実行し、HTTPモジュールの出力にClaudeの返答が入っていれば接続成功です。
ボディのJSONテンプレートを覚える
Claude APIに送るJSONの基本形は以下のパターンを覚えておきましょう。
- model:使用するモデル名(例:claude-3-5-sonnet-20241022)
- max_tokens:返答の最大文字数(例:1024)
- messages:ユーザーのメッセージ配列。roleを「user」、contentに指示文を入れます
前段のモジュール(Google Sheetsなど)から取得したデータは、Makeのマッピング機能(前のモジュールの出力を次のモジュールに渡す機能)を使ってプロンプトの中に動的に差し込めます。
実際に動かせる自動化シナリオ3選
シナリオ①:ブログ記事の下書き自動生成
副業ブロガーに最もおすすめの構成です。Google Sheetsに記事テーマを入力するだけで、Claudeが下書きを生成してGoogle Docsに保存されます。
- トリガー:Google Sheets「Watch New Rows」(新しい行が追加されたら発動)
- AI処理:HTTPモジュールでClaudeに「SEO記事を書いて」と指示
- 出力:Google Docs「Create a Document」で下書き保存 → Slackで完了通知
Make公式の案内(2026年8月更新)でも、このようなGoogle Sheets → AI → ドキュメント保存の流れは初心者向け基本パターンとして紹介されています。
シナリオ②:SNS投稿文の自動生成と予約投稿
ブログを公開したタイミングでX(Twitter)やLinkedIn向けの投稿文をClaudeに作らせる構成です。
- トリガー:WordPressやRSSフィード(新しい記事が公開されたら発動)
- AI処理:Claudeに「この記事のSNS投稿文を140文字で作って」と依頼
- 出力:Bufferや直接APIでX・LinkedInへ予約投稿
この構成を使えば、記事1本公開するごとにSNS3媒体への投稿が自動で完了する状態が作れます。
シナリオ③:メール・問い合わせの自動要約と返信下書き
Gmailに届いた問い合わせをClaudeが要約・分類して、Notionにまとめつつ返信下書きをGmailに保存します。
- トリガー:Gmail「Watch Emails」(新着メールで発動)
- AI処理:Claudeに「このメールを要約・分類して、返信下書きを作って」と依頼
- 出力:Notion「Create a Page」でログ保存 → Gmail「Create a Draft」で下書き作成
手動でやっていた頃
- 記事下書き作成1本あたり2〜3時間
- SNS投稿文作成3媒体で30〜60分
- 問い合わせ返信下書き1件あたり15〜20分
自動化後の状態
- 記事下書き作成シート入力のみ(数分)
- SNS投稿文作成自動生成(ゼロ分)
- 問い合わせ返信下書き確認・編集のみ(5分)
失敗しやすいポイントと注意点
競合が教えない「オペレーション消費」の落とし穴
Makeはオペレーション(操作の回数)単位で課金されます。AIモジュールを複数つなぐシナリオでは、1回の実行で5〜10オペレーション消費することもあります。AutomationAtlasの2026年報告では、AI処理ノードは通常の2〜5倍のオペレーションとしてカウントされる場合があると指摘されています。
最初は無料プランの1,000オペレーション/月で試して、どのくらい消費するか確認してから有料プランに移行するのがおすすめです。
APIキーの管理ミスに注意
Claude APIキーはシナリオ内に直接貼り付けるのではなく、Makeの「Custom Variables」または「Keystore」(変数管理機能)に登録して呼び出す形にしましょう。キーをそのままシナリオに書くと、チームで共有したときに漏洩するリスクがあります。また、Anthropicのコンソール側で月額利用上限(Spend Limit)を必ず設定しておいてください。
AI出力をそのまま公開しない
Claude APIの出力は高品質ですが、事実確認が必要な内容や、ブランドの声としてそのまま使う文章は必ず人間が確認する工程を挟みましょう。「AIが下書きを作る→人が確認・修正→公開」のフローにするだけで、品質と安全性が大幅に上がります。最初から完全自動化しようとするより、この「半自動」から始める方が長続きします。
シナリオは単純な直列構造から始める
最初から分岐(ルーター)や繰り返し(イテレーター)を使おうとすると詰まります。「1つのトリガー→1つのAI処理→1つの出力」のシンプルな直列フローを先に動かして、動作確認してから少しずつ複雑にするのが王道です。
この記事のまとめ
- MakeとClaude APIの連携は、APIキーの取得 → HTTPモジュールの設定 → JSON形式でプロンプトを送るの3ステップが基本
- 実用的な自動化シナリオは「ブログ下書き生成」「SNS投稿文自動作成」「メール要約・返信下書き」の3パターンが作りやすく効果も高い
- オペレーション消費とAPIキーの管理に気をつければ、初心者でも月1,000円以下のコストで実用的な自動化が実現できる見込みがある
まず今日やること:Anthropicのコンソール(console.anthropic.com)にアクセスして、APIキーを1つ発行してみてください。キーが手元にあるだけで、次の設定ステップへの心理的ハードルが一気に下がります。
DEEP DIVEもっと詳しい設定手順はnoteで公開中 →noteへ
よくある質問
Q1:MakeにClaude専用のモジュールはありますか?
A1:2026年9月時点では専用モジュールはありません。HTTPモジュールを使ってClaude APIに直接リクエストを送る方法が標準的な連携方法です。
Q2:Make無料プランでClaude APIを試せますか?
A2:はい、試せます。Makeは無料で月1,000オペレーションまで使えます。ただしClaude API側は従量課金のため、Anthropic側での課金登録と利用上限の設定が必要です。
Q3:プログラミングの知識がなくても設定できますか?
A3:できます。HTTPモジュールのヘッダーとJSON形式のボディさえコピーして貼り付ければ動きます。この記事の手順通りに進めれば初日に動作確認まで到達できる見込みです。
MakeとClaude APIは、コードゼロで「考えて動く自動化」を作れる最強の組み合わせです。
- APIキーをMakeのHTTPモジュールに登録するだけで連携完了
- シンプルな直列フローから始めて、動いてから複雑にする
- オペレーション消費とAPIキー管理を意識すれば低コストで長期運用できる
難しく考えなくて大丈夫です。
まず一歩踏み出せば、あとはAIが助けてくれます。
ズルいくらい、うまくいく。